快適なカーライフのために - 詳細

Car Check!

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今、車選びで最も注目されるのが安全対策

快適車生活のためのワンポイントアドバイス VOL.10

CAR CHECK!

クルマは買うのも乗るのもお金がかかるもの。
でも、少しの気配りで意外と節約できるものです。
経費を節約するためにもう一度クルマのケアを見直しましょう。

アクティブセーフティ装置

クルマの状態を判断して、危ない状況になる前にクルマを制御する装置です。

ABS(Anti-Lock Brake System)

急ブレーキをかけた時にタイヤの回転をコントロールし、ロックを防ぐ装置です。急制動時にタイヤがロックすると制御不能になり、もっとキケンな状態になってしまいます。あくまでもロックを防ぐ装置ですから、ブレーキの効きを強くして制動距離を縮めるものではありません。ブレーキをもっとも効果的に働くよう制御し、ドライバーがクルマを操ることのできる状態を緊急時に保つものです。くれぐれも「ABSがあるからスグ止まれる」などとは思わないように…

ブレーキアシスト

ブレーキを踏みこむ力が弱い場合にその力を補助し、制動力を得るためのメカニズムです。ABSが働くためにはある程度の踏みこみを必要とするので、セットで搭載されるケースが多いようです。女性ドライバーが増えている現在、特に歓迎されている装置です。また、男女を問わず緊急時にはついブレーキを踏む力を緩めてしまいがちなので、その力を補って制動距離を縮めるためにも役立ちます。

衝突時安全対策装置

クルマが衝突してしまったとき、ドライバーや同乗者の安全を確保するための工夫がされています。

衝撃吸収ボディ

今や車は「いかに壊れないボディか」を追求する時代から、材料や車体構造の改良によって「いかにボディでうまくショックを吸収するか」という方向へ変わってきています。衝突箇所から衝撃を吸収・拡散させ車内へのショックを和らげるというものです。そのため現在のクルマは衝突事故時にはかなりつぶれたように見えますが、それによってドライバーの生命が守られているのです。メーカー各社が独自の衝撃吸収構造を持ったボディを開発し、引き続き改良が進められています。

車内構造・構成材の改良

ボディの改良により衝撃吸収性が高まったとはいえ、車内へのショックがゼロという訳にはいきません。車内の人が直接ぶつかってしまう内装部分も、それ自体がつぶれて衝撃を吸収・拡散する役割を果たすものになってきています。例えばドアの外装・内装の間に空間を設け、構造的に衝撃吸収をしているものもあります。さらに歩行者との事故の際にボンネットやフロントガラス周辺が衝撃を吸収する構造のクルマも増えてきていて、乗員の安全だけに留まらない総合的な安全対策が進められています。

パッシブセーフティ装置

いわば最後のトリデともいえる、衝突した後のドライバーの被害を軽減するための装置です。従来からの装備であるシートベルト、最近では一般的になったエアバッグ、チャイルドシートがこの役割を果たします。

シートベルト+エアバッグ

別々の装置ではありますが、2つの装置が連携し乗員の被害を最小限に食い止めるよう働きます。衝突時、まずシートベルトがプリテンショナー機能により乗員の身体をシートに固定し、エアバッグが起動、膨張終了のタイミングでベルトを緩めます。この連携は1,000分の1秒単位で行なわれ、フロントガラスへの乗員の衝突を防ぎながら、シートベルトの締め付けによる身体へのダメージを軽減します。2つを正しく連携させるためにも、自動で作動するエアバッグはともかく、シートベルトの装着はドライバー自身が習慣づけなくてはせっかくの装備も役に立ちません。

チャイルドシート

着用義務の法制化に伴い、メーカーから様々な製品が発売されていますが、中には充分な効果を期待できないものもあるようです。また、クルマのシートに装着されている固定金具についても、基準に達していないと正しくチャイルドシートが固定されません。正しく、確実に装着しないと万一の場合に充分な効果を発揮できないので、十分注意しましょう。