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Car Check!

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運転中の怪現象!? 原因とその解決法

快適車生活のためのワンポイントアドバイス VOL.17

CAR CHECK!

クルマを運転していると、思わぬ現象に出くわすことがあります。
そのような時あわてないように、対応策を覚えておきましょう。

現象1

夜間、前方に歩行者が見えていたのに、少し前進すると、突然いなくなった!?

原因
これは、“蒸発現象”と呼ばれる目の錯覚で、歩行者が黒っぽい服を着ていたり、たまたまライトの死角に入ったりした時に起きる現象です。また、雨の日は光が乱反射しやすいため、対向車のライトの影響などでも、歩行者が“消える”という現象が起こります。
解決法
“あれ?”と思った時は、少し目線を変えてみると、見えなくなっていた歩行者が見えるようになります。また、こうした現象の有無に関わらず、雨の日の夜間に走行する場合は、歩行者がいそうな道路ではスピードを抑え、とっさの時にクルマを止められるよう心がけることが大切です。

現象2

長いトンネルの出口で、前を走っていたクルマが、突然消えた!?

原因
これは“ホワイトアウト現象”と呼ばれ、暗い所から明るい場所へ出た時に、光の変化に目が追いつかず、白い車やアルミ製コンテナのトラックなどが見えなくなる現象です。これとは逆に、夜間走行時に黒っぽいボディカラーの車が見えなくなる現象は、“ブラックアウト現象”といいます。
解決法
光の変化に目が慣れるまでには、約3秒程度かかるといわれています。これは目の構造上の問題なので、仕方のないことですが、基本的な対処としては“車間距離を十分取る”のがいちばん確実。トンネル出口が近づいたら、あらためて車間距離を確認するようにしましょう。

現象3

事故に直結するクルマの足回りに起こるコワイ現象!?

ベーパーロック

ブレーキを踏んでも踏み応えがなく、フワフワした感じなら、すぐにブレーキフルードの確認を!長い下り坂で連続してブレーキを使用した場合、ブレーキフルードの温度上昇により、フルードが沸騰して気泡を含んでしまいます。また、古くなって劣化した場合にも、同様の症状が起きることがあります。こうなってしまうと、ブレーキペダルをいくら踏んでも、その力がブレーキパッドに伝わらず、ブレーキが効かなくなります。ちょっとでも、この兆しを感じたら、すぐにブレーキフルードの点検をし、エア抜きやフルード交換など適切な処置を施しましょう。

ハイドロプレーニング

雨天の時に高速道路を走行していると、タイヤと路面の間に水が入り込み、クルマが水面を滑っているような状態になります。路面とタイヤが接触しなくなるため、ステアリング、ブレーキが効かなくなり、まったく操作不能になるとても危険な状態です。こんなことにならないよう雨天の時はスピードを抑え、タイヤがしっかり路面を捉えられるように気を配りましょう。

スタンディングウェーブ

これも高速道路での走行時に起こる危険な現象です。タイヤの空気圧が低いと、高速走行時のホイールの回転にタイヤがついていかず、接地面が波打った状態になって、たわみの部分に熱が発生します。その熱が蓄積すると最後にはタイヤが破裂(バースト)してしまいます。この現象は、発生部位によってドライバーに異常が伝わりにくいため、気づかず走行しているうちに突然バーストしてしまうことになります。発生すると対処が難しいため、適正な空気圧と速度を守って予防することが大切です。

今回紹介した現象は、どれも事故に直接つながる危険なものです。でも、こうした現象の原因と対処法を頭に入れておけば、例え、こうした事態に見舞われても、適切な判断・操作ができるので、落ち着いて回避できるはずです。