快適なカーライフのために - 詳細

Car Check!

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クルマ用語のABC

快適車生活のためのワンポイントアドバイス VOL.16

CAR CHECK!

「なんとなく意味は分かっているけど...」
そんな言葉のいくつかをご紹介致します。

交通システムに関するコトバ

ITS:Intelligent Transport System

IT技術を活用して、渋滞・事故情報などをクルマに発信し、安全で円滑な交通を図るしくみです。
自動車の通行状況を情報センターに集約し、渋滞・事故などの情報を個々のクルマが受信するという情報のやりとりによってスムースで安全な交通を実現するものです。

VICS:Vehicle Information and Communication System (FM文字多重放送)

VICSはITS計画の中で基礎となる部分でもあり、一足早く実用化されています。VICSで発信された情報は、すでにカーナビの画面などで渋滞情報の表示に用いられており、ご自分のクルマで目にされている方も多いのではないでしょうか。

ETC:Electronic Toll Collection System (自動料金収受システム)

ETCは昨年から実用化され、専用ゲートを設置した高速道路も全国に増えています。いまのところ、車載器価格などの面で便利さとコストのバランスがとれていないため、普及台数は約20万台程度(2002年4月現在)に留まっていますが、整備が進むにしたがって普及のスピードも高まっていくことでしょう。

AHS:Advanced cruise-Highway System 高速道路自動走行システム

AHSは対応機器を搭載したクルマの高速道路上での自動走行を可能にするもので、実証実験が進められています。こちらも実用化目前のところまで来ています。
ITSでは、現在高速道路上の交通を対象にシステムが研究されていますが、最終的には高速道路に限らず、一般道での歩行者の動きまで含めた総合的な情報道路システムの構築を目標としています。

自動車技術に関するコトバ

ZEV:Zero Emission Vehicle (排出物ゼロ車両)
ULEV:Ultra Low Emission Vehicle (超低排出ガス車)

クルマの環境対策が進む中、「排気ガスをいかに無害なものにするか」が一番の課題となっています。
燃料にガソリンではなくアルコール・水素などを用いたULEVや電池をエネルギーとする電気自動車の開発が進められています。ULEVでは低公害な二酸化炭素、水のみが排出され、電気自動車についてはまったく排出物の心配がありません。環境とクルマの共存を目指す技術で、クルマの将来に向けて欠かせないものとなっています。

CVT:Continuously Variable Transmission (無段階変速トランスミッション)

クラッチ操作を不要としたAT(Automatic Transmission)は画期的な装置で、広く普及しました。そしてCVTはATの次世代ともいうべきトランスミッションです。ATがギヤの変更による4~6速の変速なのに対して、CVTにはこの段階、つまり、ローやセカンドといった段階がなく、自動車の速度(=アクセルの開度)によって無段階で変速します。ATにおける変速時のショックもなく、非常に滑らかな加速を得ることができます。
運転操作は基本的にAT車と変わりありませんが、クリープ現象が無いなど、特性の異なる点もありますので、CVTの特性をつかむまでは注意が必要です。

クリープ現象:エンジンがかかっている時、セレクトレバーがP・N以外の位置にあると、動力がつながった状態になり、アクセルペダルを踏まなくてもゆっくり車が動き出すことがあります。